海民シンポジウム表浜レポート

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麗水国際博覧会は海洋がテーマです。そこで、今回の「海民シンポジウム」では、過去に渡って海の繋がりを共有し、お互いの違いや多様性も認め合いながら、共有認識を構築しようといった試みでしょうか。海民シンポジウムの1部「海民と地域における研究活動」報告です。愛知からの報告として表浜ネットからは渥美半島での取り組みを紹介します。
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伊勢湾域に於いて、渥美半島は太平洋に突き出た門のような役割を担ってきました。黒潮や対馬海流など、暖流が日本列島の周囲を沿うように流れ、伊勢湾圏の愛知にも届いています。この伊勢湾圏では最初に黒潮が届く渥美半島では、時に漂流する民「海民」と、共に多様な民族と文化を時代を隔て受けとめて来ました。しかし、天災も同様に、この地は受け止めてきました。時には集落の全てを押し流してしまうような津波に多大な犠牲を被ってきたことも否めません。しかし、沿岸社会は時を重ねることで、海と共存する叡智をじっくりと育んできたのです。東日本大震災以降、日本列島は新たなる天災が起き得ることが懸念されている今こそ、自然の叡智(Local knowledge)から学び、新たなる連携を構築し、沿岸域に生きる新たなる「海民」を模索してみます。
伊勢・三河湾流域圏を太平洋側から眺める。渥美半島はちょうど、門のような役目になっています。
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その渥美半島には浅い海が広がっています。
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太平洋から眺める渥美半島。さまざまな漂流受け止める地でもあります。
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さらに表浜の特長でもある沿岸砂州から砂浜、さらに広がる砂丘と丘陵。このような浅海の広がる環境の大切さを理解することが大切。
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循環環境であること。物質交換も活発に行われ、海洋の生物資源も支えています。
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漂流文化を受け止めてきた地として。伊勢湾圏は日本の歴史の中でも重要な役割を担ってきた。
この伊勢湾から海路によって様々な文化が拡がって行った。
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災害の歴史もこの沿岸は受けて来ています。
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しかし、その災害に対しても、過去から未来への伝言として碑が残されている。
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幾度と重なる災害の歴史。
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2005年の表浜での防災の取り組み。この時から海岸利用の防災活動が始まりました。
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今、取り組んでいる「おたがいさまプロジェクト」は自立した防災、新たなる沿岸地域連携を試みます。
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東日本大震災での支援活動。ここにも連携が築かれました。
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東日本大震災による津波震災の報告。津波の被害は高さが被害を分ける。
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地盤沈下や液状化も被害を大きくする。
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防災連携の構築。海岸利用者と施設の協定などを紹介。
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地域を知る。地理的にも地形的にも知識を蓄えることで、頼らない防災意識をやしなう。
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自然の緩衝域の保全を、新たなる地域連携で!
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企業との連携による養浜活動。(トヨタ自動車)
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自然の緩衝域の保全活動です。(デンソー豊橋製作所)
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自然の力を利用した養浜活動
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養浜の効果。砂丘から砂浜までの保全
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自然環境との共存を目指す、新たなる海民(地域連携)
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砂浜の循環セルを大切に。植生のエコ・トーンは海浜の生態系保全にも大切。
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今回は海浜環境の保全と防災を含めた沿岸地域の連携を新たなる「海民」として報告致しました。
新たなる地域知を地域連携で作り上げるという報告です。
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「済州島西帰浦海洋保護区域の特性と生物相」 済州大学海洋科学部  崔 光植(チェガンシク)教授
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「中津干潟より、海と人と漁業のより良い関係を考える」 NPO法人水辺に遊ぶ会 理事長 足利由紀子氏
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「地域共同体に基盤を置いたムアン干潟の保全運動」 社団法人生態地平研究所 責任研究員 張 志英氏
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昼食は済州大学からケータリングで会場内でとることに。
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