田原市長からの海民プロジェクトメッセージ

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2012年、東アジア海域の繋がりと交流を再認識する目的にて、学民のプロジェクトとして「海民プロジェクト」を実施致します。
まずは2012年6月29日に韓国は麗水市にて開催されている麗水国際博覧会にて「海民シンポジウム」を軸に九州大学、済州大学、海民プロジェクト九州、そして愛知からはNPO法人表浜ネットワークが協同で開催します。このプロジェクトでは、日本・韓国・アジア太平洋各地の自然史や歴史、民俗の中に埋め込まれた海民の断片的な足跡を、それぞれ持ち寄り、広域的な視点から符号させていくことにより、「海民」のダイナミックなつながりをさぐることを目的とします。さらに、地域の課題や可能性を、地球環境、気候変動、持続可能性、生物多様性などのキーワードのもと国際的な文脈でつなげ構築していきます。
そして愛知からは「愛・地球博」のテーマである「自然の叡智」をメッセージとして伝えていきます。

麗水国際博覧会に愛知から「自然の叡智」を伝承するために、田原市長からのメッセージを頂きました。
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田原市長メッセージ
このたびは、韓国麗水海洋博覧会において「海民プロジェクト-海でつながる地域、人そして未来へ-」のシンポジウム開催おめでとうございます。
田原市が市域とする渥美半島は太平洋に面し、古代日本を代表する海人族として知られる「安曇(あずみ)族」を祖先に持つと言われています。安曇族は、中国や朝鮮半島との交易などにも関連があったとされ、海を生活の場としていた人々であります。田原市は今でこそ農業産出額日本一、また製造品出荷額全国第29位という農業・工業のバランスのとれたまちでありますが、農業用水が通水するまでの約45年前頃までは沿岸部は半農半漁の生活を送っており、多くの市民が海に関わりを持っていました。現在でも地引網を観光網という形で実施している地域があります。
一方、田原市の海岸(表浜)は毎年夏期にアカウミガメが産卵に訪れる貴重な砂浜を有し、これを守るための市民グループが調査保護活動を行っています。海洋汚染、海洋生態系の破壊などによりウミガメが減っていると言われていますが、ウミガメが生息できなくなる時代が来れば、私たち人間も同じ道をたどる危険性があります。これは、日本だけが頑張れば解決できるものではありません。
今回のシンポジウムでは、日本・韓国・アジア太平洋地域の「海民」のつながりを探ることを目的としていますが、海でつながる地域とネットワークを構築し、ウミガメを始めとしてそれぞれが抱える課題について共通の認識を持ち、未来に向けての活動につながることを願っています。
田原市長 鈴木克幸